神戸市が「神戸版レッドデータ2025」を公開!絶滅危惧種は837種に
神戸市は2026年4月17日、神戸市内に生息する絶滅のおそれのある野生動植物の最新リスト「神戸版レッドデータ2025」を公開しました。これは、前回の「神戸版レッドデータ2020」から約5年ぶりの改訂となり、動植物の生息・生育状況を反映したものです。
神戸市では、生物多様性の保全を目的として、絶滅のおそれのある野生動植物をランク付けした「レッドリスト」と、生態系に悪影響を及ぼすおそれのある外来種の「ブラックリスト」で構成される「神戸版レッドデータ」を作成・公開しています。今回の改訂では、動植物合わせて837種が絶滅のおそれのある野生生物として掲載され、前回の2020年版と比べて24種(動物6種、植物18種)増加しています。
主なカテゴリー(ランク)変更種に注目
今回の「神戸版レッドデータ2025」では、いくつかの種のカテゴリー(ランク)が見直されました。特に注目される主な変更種とその理由は以下の通りです。
【哺乳類】キツネ(ランクCへ変更)
かつては要調査種とされていたキツネですが、神戸市が設置したシカ・クマ監視用のセンサーカメラにより、低頻度ながらその姿が確認されたことで、新たにリストに加えられました。餌となる野ネズミや小鳥の減少により減少傾向にあると考えられていましたが、確認情報が増えたことで生息状況の把握が進んだ形です。
キツネは中型の哺乳類で、背面は赤褐色、顎の下から腹部は白色。主に森林と畑地が混在する田園環境を好み、齧歯類、鳥類、昆虫類などの小型動物や果実などを食べます。
【両生類】ニホンヒキガエル(ランクBへ変更)
「ガマガエル」として広く知られ、かつては神戸市内でも普通に見られたニホンヒキガエルは、ランクCからランクBへと引き上げられました。アライグマなどの外来種による捕食が確認され、分布の縮小や個体数の減少が懸念されているためです。
六甲山系の里山に生息し、2月下旬から3月上旬(早春)に産卵します。体長が大きく、日本最大級のカエルとしても知られています。
【甲殻類】ハクセンシオマネキ(ランクCへ新規掲載)
干潟に生息する小型のカニ、ハクセンシオマネキが新たにランクCとしてリストに加わりました。全国的に生息地が減少している中で、神戸市内ではこれまで生息情報がありませんでしたが、2023年に兵庫運河に造成された干潟で初めて生息が確認されました。これは、里海を守る地域団体の活動によって良好な環境が維持された成果と言えるでしょう。
オスは片方のハサミが巨大化し、6月から8月の繁殖期にはこの白いハサミを振り回してメスに求愛する姿が見られます。
「神戸版レッドデータ2025」は公式サイトで確認
「神戸版レッドデータ2025」の詳細は、神戸市ホームページにて公開されています。神戸市が取り組む生物多様性保全施策に活用されるとともに、広く市民に情報提供されることで、より一層の関心と理解が深まることが期待されます。
神戸版レッドデータ公式サイト: https://www.city.kobe.lg.jp/a66324/kurashi/recycle/biodiversity/reddata2025.html